伝えたいこと

災害

火山国「日本」②

■火山による被害
これまでの火山活動による日本最大の被害は、1792年の雲仙岳噴火。
雲仙岳の火山性地震及び、その後の眉山の山体崩壊と、それに起因する津波が島原や対岸の肥後国(現:熊本県)を襲った災害。
大音響とともに襲った大地震によって、城下町の背後にそびえる眉山が突如崩壊、3億立方メートルを超える土砂が人家や田畑を埋め尽くすとともに、有明海へ向かって崩れ落ちました。
犠牲者は約15,000名も出たといわれています。

また、記憶が新しい2014年9月27日に起こった御嶽山噴火。
戦後最悪の火山活動での被害で58人が死亡、5人が行方不明になりました。
比較的昇りやすい御嶽山での出来事で、噴火の予兆は感じられず、万全の準備をせずに登山していた人も多かったそうです。
「岩がぶつかるような大きな音」と共に灰が出来て、避難せずに写真を撮り始める登山者もいたといいます。
その灰一瞬にして近づきものすごいスピードで積もっていき辺りは真っ暗になったといいます。 灰と漂う強い硫黄の匂い、火山ガスによって息苦しく咳き込んだり、嘔吐する人も。
そして、激しい熱風と降り注ぐ噴石。 辺りに身を隠すものもなく、逃げるすべなく大きな噴石が体に当たり命を落とす人が多くいました。
噴石から免れたり、当たったものの一命を取り留めた人でも、その後怪我によって下山することができず、山の寒さに一夜を明かすことができずに息を引き取った方もいました。

2018年1月23日に草津白根山で同様のケースの噴火が発生しました。
御嶽山での教訓が生かされず、夢中で写真を撮っていた人もおり、中には写真を撮っていて亡くなった人もいました。
御嶽山も草津白根山も、警戒レベル1での突如の噴火。
草津白根山は2017年6月に警戒レベルが2から1へ引き下げられたばかりでした。
つまり警戒レベル1だからと言って、必ずしも安全と言えるわけではないということ。

2013年に世界文化遺産に登録された日本一の山「富士山」も活火山。
現在は警戒レベル1ですが、いつ噴火するのかは予想できません。
そして、近い将来、富士山が噴火するのではないかとも言われています。
富士山が噴火した場合、登山者はもちろんのこと、かなり広い範囲に灰や噴石が飛来、溶岩流の危険があり、周辺の街の人は早急に避難しなければいけません。
灰にいたっては東京・千葉まで届き、2~10cm程度積もるとされています。

更に火山による二次災害として、灰による交通機関の麻痺や電気系統の故障、健康被害、そして経済影響が考えられます。

自分は富士山や、活火山から遠い地域に暮らしているから大丈夫などと考えて万が一のときに備え、その他の災害被害も考え、防災・避難グッズ等を自宅に完備しておきましょう。

アーカイブ

site map

生活空間

CLEの考え

伝えたいこと