同じ大きさの家なのに坪28万と坪70万の家。一体何がちがうの?

『同じ大きさの家なのに坪28万と坪70万の家。

一体何がちがうの?なぜこんなにも価格がちがうのか?』

家さがしをしていて、疲れてしまった、、、
展示場にいくと、長時間話しをされてしまい、インターネットで調べていても何が正しい情報か分からなくなってしまって、、

という方のために、1つの家づくりの建築事例をもって「高い家、安い家、いったい何が違うのか?」
という疑問にお応えしていきます。
これから紹介する家づくりは、数ある家づくり事例の中のほんの一例ではありますが、「こんな家づくりをしている人もいるのものだな」と方の力を抜いてご覧ください。

ある雑誌に紹介された、ご自宅です。

←写真撮影中

撮影後の写真はこんな感じの仕上がりです。

ハウスメーカーを廻りきったが、仕様が大体きまっていて、金額も高い・・・。
要望も価格も融通がきく方法はないか・・という思いでスタート

雑誌に掲載されたお家はどのように感じられましたか?あなた好みのお家だったでしょうか?それとも、もっと違う家が好みでしょうか?

ひとつの事例を見ても人によって感じ方は様々ですよね、ですが、
ここにその建物を建築して住んでいる方は実際にいるわけであり、そこに至るには必ず、ドラマがあります。

「住まいを検討し始めて」てから「完成して住まう」までのドラマの一部を写真でご覧いただき、参考にしていただけたらと思います。

お施主様は柏市在住のY様になります。

Y様の条件は「敷地をめいいっぱい生かして、明るくて気持ちの良い家にしてほしい」と、ハウスメーカーだと形が大体きまっていて、金額も高い。
疑心暗鬼で地元の設計事務所や、工務店を探していた・・・という流れだったそうです。

突然ですが、

あなたは家づくりにおいて、何を大切にしますか?
なぜ家をつくりますか?
誰と過ごしますか?
どんな、10年後、20年後をイメージしますか?
予算はどの程度でしょうか?

当たり前ですが、家づくりの条件は、さまざま。それぞれ皆異なります。

「予算内で思い通りの家を建てたい」

とあなたが思ったときに、最終的にあなたは①予算 ② 場所 ③ 間取り ④ 構造 ⑤ 性能 ⑥ デザイン ⑦ 設備 ・・・etcなどを検討する必要があります。(※ハウスメーカーのようにパッケージで購入することも可能ですが、いずれにしても決定していくはずです)

Y様は、家づくりをすすめるなかで、何にウェイトをおくのか?
「優先順位」をつけていく作業からすすめていきました。お客様の過去、今、未来や考え方や嗜好を感じ取り優先順位をアドバイスしていくのが私たち設計者の力のみせどころになのですが、
そんな中、Y様と「過去の育った環境のお話し」や「予算」や「天然の無垢の木を使いたい」などといった、お話しを進めているうちに、Y様の育った秋田の山の木を使って家を建てようということになりました。

実際に秋田の山の木を切り出して使用するには、様々なドラマがありましたのでご覧ください。


一緒に秋田に足を運んだ時の写真です。

さあタイトルにもありました、「安い家、高い家、何が違うのか?」
という点についてお応えしていくのですが、お答えするまえに最後にY様の家づくり着手する様子から完成する様子を覗いていただいてからにしましょう。


地業を行ないます。


基礎をつくり、第三者の配筋検査で、保証をつけてもらいます。

棟上げまえの土台敷きの様子

上棟最中の写真

上棟後のお清め

この家をつくった大工の親方

現場にて仕様の確認をしている様子

 

完成までもう少し

外構造成中

そして、さまざまな想いの詰まったお家の完成

「大手ハウスメーカー」と「地元工務店」の違いとは?

もし、あなたが 大手ハウスメーカーではなく、地元工務店で家をたてようと考えているのであれば
それらはすべて自由に決めることができます。
しかし、すべて、決めるとなると大変な作業になります。
良い家をつくるためには、親身に優先順位を一緒にたててくれる友人のようなアドバイザー探しが必要となります。

大手ハウスメーカーで家をたてるのであれば、高い金額で「信頼」を購入できます。ですが、多少割高であることは覚悟する必要があります。また間取り仕様の制約が多くなることは否めなくなり、比較的設定商品の方針が決まっているのが一般的です。自由にできるところ、そうでないところ、を正直に伝えてくれる担当者をみつける必要があります。
おすすめされるときに「メリット」だけではなく「デメリット」もあわせて教えてくれるような担当者だとよいかもしれません。

安い家は低品質で、高い家は高品質なのか?
ここで、元ハウスメーカーの営業も経験したことのある私の持論です。安い家は低品質で、高い家は高品質なのか?とよく聞かれることがあります。

すこし考えてみてください、たとえば
工事原価1400万円の家であった場合、
利益率22%の工務店なら、1794万円
利益率45%のメーカーなら、2545万円
1794万円の家も、2545万円の家も、工事原価は共に1400万円。
また、インターネット普及によりオープン性の高まった建材市場では、「構造」「断熱材」「外壁」「換気設備」・・・etcなんでも ハウスメーカーが使用している建材の90%以上のものが誰でも購入できます。もし出来上がったお家の品質がほぼ同じの場合は、一概に、安い家=低品質、高い家=高品質ではないということになります。
国や、国土交通省が、住宅の将来性からみて「長期優良住宅」などの基準設定をおこない、クローズ工法からオープン工法へ推奨し「高性能な住宅の価格を下げる」方針を打ち出した流れから、某ハウスメーカーと全く同じ性能の家をつくって欲しいとお願いすることも可能な時代になりました。
そう考えると、「安くて良い家」をつくるには地元工務店に依頼したほうが良いということになります。
ですが、「地元工務店」といっても数名で大工で営む会社から大規模で営業マンをたくさん抱える会社まで様々です。また知識の備えている担当者とそうでない担当者など、一概に工務店だから良いと言い切ってしまうのも難しいかもしれません。
これはあくまでも持論になりますが、少なくともまず3社程度の「現場見学会」に足を運び、担当者選びをすることをお勧めします。

「良い家を安く」つくるコツとは?

予算さえあれば、好きなだけグレードアップはできますが、そうはいかないですよね。たとえば、ひとつの家を仕上るために、必要な決定事項はたくさんあります。

基礎・構造・断熱・サッシ・外壁・屋根・空間・床・壁・天井・小屋裏・設備・外構格・・・

某Sハウスのように「北海道なみの断熱性能にする」には+300万かかります。某Dハウスのように「鉄骨造」使用すると+200万円かかります。
外壁をタイル張りにすると+200万円かかります。
・・・etc

予算があれば、好きなことを好きなだけやれますが、ほとんどの方は、そうではありません。

住みたい場所、将来のイメージ、予算などは人それぞれ違います、
「その人にあった優先順位を選定してあげる」
それこそがとても大切な要素となってきます。そんな親身な友人のような専門家を探すこと、それが「良い家を安く」つくるコツだと思います。

安い家 と 高い家 の違いって?

そして、一つの家づくりの事例をみていただき、感じとって頂きたかったことは「良い家の基準は人それぞれ異なる」ということです。
住宅の広告やホームページを見ると、設備や仕上げのことがよく載っています。 住宅展示場でも、目に出来る物は分かりやすく、外壁やキッチン、照明器具や床壁天井の材料に目が行き、また説明もしてもらえます。

家の価格を決める要素とは、何があるか?
あなたの今住んでいる家の中を見回してみてください、多くの材料や商品が使われています。 屋根、基礎、床壁天井だけでなく、天井と壁がくっつく角の小さな角材(天井回り縁)。 コンセントのカバー、ハンガーを掛けている棒、蛇口、膨大な部品の集まりが家です。
どこにどんな材料が使われているのかによって、家の値段が決まります。
では、安い家 と 高い家 は、どこが違うのでしょうか?
分かりやすく比べられるところを表にしてみました。
これら建物に使用する材料や工法は、全て設計で決めることです。 プレハブ住宅は工場のラインで生産をするため、全ての建材が決まっています。 また、ハウスメーカーさんは、系列会社の商品を使わなければならなかったり、クレームの出ない作り方しか採用していないため、選択の自由度は低くなってしまいます。

例えば、無垢の板材は乾燥でひび割れがきます。
珪藻土も乾燥時や、地震の揺れを建物が吸収した際にひび割れます。
コテ塗り材は職人の腕に左右されることもあるため、ハウスメーカーでは誰が施工をしても同じ仕上がりになる外壁材しか使いません。
家を構成する材料は、耐震強度や住み易さ、デザインだけでなく、そういった会社の都合で決められている材料も多くあります。
そんなことが分かった上で家づくりを考えてみると、どこに価値を置くかによってあなたの「家の値段」や「在り方」「方向性」が決まってくる事に気が付きます。
安く作ることを追求すれば、安い家は造れます。
家族の健康を第一に考えると、そういう家に。
また、構造強度を最大限にすることも出来ます。
自由に家をつくる。
自由に考え、賢く選択する。
その決定権は住宅メーカーや設計者ではなく、あなたにあります。
話しが長くなりましたが、20年以上200件以上のおうちづくりをして、自身の家づくりもしてみての感想的なコメントなってしまったかもしれません。少しでも参考にしていただけたらと願います。
すこし迷ってしまったときは、一度たちどまって、気楽に現場見学会で勉強していただければと思います。

You may also like...