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道具と人間のよい関係

道具とは何か?

人間の生活を快適なものにするために人間によって作り出されたもの

道具は人間生活を支障ないものにするため、また快適なものにするために、人間によって作り出されました。材質や形などにこだわることで、道具は実用的な利便性だけではなく、美的な豊かさを人間の心にもたらしました。しかし現代は物が氾濫し、道具を大切にする姿勢は希薄になっています。文明の利器に囲まれていなかった時代の方が、人間と道具の関係はよかったといえるでしょう。

道具をつくるのは人間の本能

木から降りた人間は、猛獣から身を守り、食料を獲るために、道具を使うようになったといわれています。二足歩行により、脳が発達し、知恵や創意工夫して、新しい道具をつくるようになったのでしょう。一般的に動物は火を嫌いますが、人間だけは火を使用します。そして言語を用いて情報のやりとりをします。新しい道具を作り出すことにより、私たちの生活は安定し、豊かになりました。道具の歴史は人間の歴史ともいえるのです。

●木から降りた人間は道具を作り出した

●火を使うようになった

●新しい道具を考え、言語を使い出した

道具の本質的な意味と人間のもたらした影響

道具は身体器官の延長・代用です。例えばカナヅチは手(ゲンコツ)の延長であり、メガネは目の延長であるといえます。しかし、道具は身体器官の延長・代用でありながら、実際の身体器官とは違い、その進化にDNAの変異を必要としません。社会的な知識や技術の集積によって、急速に限りなく発達させることができます。これこそが「道具」の本質です。道具を作り・使うことで環境に働きかける事ができるようになり、ヒトは人間になったのです。

道具と日本人との関係

個人に所属する道具には、その人の魂が潜んでいる。

家族共同の道具には、紙がいると信じられていた

使用する人の心を豊かにする

実用を越えた道具の魅力

日本人は道具の奥に秘められた「こころ」に畏れと敬いの気持ちを抱き続けてきた

そして、基本の枠を大切に守ってバリエーションを楽しむ精神を持っていた

日本では古来より、道具にはその人の魂が潜んでいると考えられていました。他方、家族共同の道具には、神がいると信じられていました。一木一草に神が宿っているばかりか、それぞれの道具にも神がいたり、人の魂が入っていると信じられていたのです。そのような物への畏れや敬いから、日本刀や着物などに代表されるように、日本人は人間に道具を合わせようとするよりは、道具に人間を合わせようとする傾向が強かったといえます。

美しい材質、美しい色彩、美しい形

日本人は古来より、藁や竹や木、紙などといった身近な素材を生かしながら、もっとも簡潔な形を大切にした道具作りを心掛けながらも、豊富な多様性の民具を創造してきました。そこからは「もの」を単なる道具として見るだけではなく、その奥に隠された本質を畏れと敬いの気持ちを持って探ろうとする日本人の民具に対する「こころ」を読み解くことができます。俳句文化にも共通する、基本の枠を大切に守って、バリエーションを楽しむという日本人の「もの」に対する優しさを、現代の私たちも大切にしていきたいものです。

大工道具と職人との関係

家を建てる職人さんも様々な道具を使ってます。しかし、昨今、電動工具や使い捨ての道具がもてはやされ、昔からの手道具が少なくなっています。それは匠の技を持った職人の衰退を意味しています。大工道具は、大工の技が合って初めて生きてくるのです。

大工道具は、大工・棟梁の技があって初めて生きてきます

取り戻そう、ものを大切にする心

使い捨て文化の終焉。人から人へ、時代から時代へと大切に受け継がれてきた物に、大きな価値がある。

家も同じ。親から子へ、子から孫へ引き継いでいく。そこに様々な価値が生まれる。

私たちは、自分の体と良く馴染む、体温と愛情の感じられる物と共に生きることに深い喜びを抱きます。また、使い捨てられることなく人から人へ、時代から時代へと大切に受け継がれてきた物に、大きな価値を見出します。今日の私たちにとっての、“ホンモノ”とは、いつまでも飽きのこない、安心感と愛情を覚える、いわば家族の一員のような物であると言えるのではないでしょうか。

道具と人間のよい関係

道具に支配されていませんか?

一日中スマートフォンを離せない「インターネット依存」の人が増えています。依存により睡眠時間が短くなるほど、健康への悪影響も指摘されています。本来あるべき道具と人間の関係性を考えることで、健やかな暮らしを取り戻しましょう。

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