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住宅へ深みある想い

「邸宅」というのは単なる建物といての意味だけだけではなく、それを支えている文化の総体といってもいいのではないでしょうか。言い換えるなら、社会背景や時代思想、伝統や宗教、生活様式や美意識、財力といったものに支えられた建物が「邸宅」です。しかし現在は、かつてとような邸宅が存在しにくくなった時代です。そんな中、今日まで残され、文化財にしているような建物は人間の「家を建てるという営為が生んだ傑作」といえます。私たちはそれらに驚異し、新たなインスピレーションを受け、子孫を残したいと考えます。今日まで残されてきた邸宅の数々は、私たちの家屋創造における永遠の指針です。

日本の邸宅

五感を刺激する古き良き住宅

大きな邸宅というのは、そこに住む家族そこに働く人たちの、息遣いの伝わってくるようなものでした。今ではもう、かろうじて戦火を免れたものまで、そういう屋敷は消えてしまっているようです。子どもの頃の記憶に残る大きな古い家というのは、外観の豪華さではなく、奥の座敷のひんやりとした空気とか、家具調度が湿気にまとわりつかれて発する独特の匂いなど、五感を刺激するものばかりでした。その家を代々支えてきた、数え切れないであろうたくさんの人々の労力と人間模様のあれこれも想像できたのです。

門と塀

2つのタイプ「町屋」と「寝殿造」

日本の都市住宅には二つのタイプがあります。一つは「町屋」と呼ばれる形式で、住宅が直に面して軒を並べ、道から直接建物の中に入ります。もう一つは、敷地全体を塀で囲う形式で、道に面して門が開かれ、門を抜けて前庭を通って主屋に至るというものです。

庶民と貴族の屋敷

平成時代からこの二つのタイプの住宅が都市の中で共存しており、前者の「町屋」は庶民の住居として、後者は「寝殿造」と呼ばれる貴族の住居として利用されていました。日本では「寝殿造」依頼、今日に至るまでこの周塀形式の都市住宅が存在し続けています。今日では塀に対する強い憧れを反映して庶民住宅まで塀をめぐらすようになりました。

玄関この玄の又玄なる門

履物を脱ぐ習慣

西欧の住宅には玄関というスペースは見当たりません。入口を入ればすぐそのままホールです。一方、私たち日本人は履物を脱ぐという習慣があり、それゆえに玄関は日本の住宅から切っても切れない存在なのです。日本人の住まいの空間構成にとって玄関は特別な意味を持っています。

西洋館と和館の併存。近代日本の大邸宅

洋風の導入による邸宅建築

日本の邸宅建築は近代になってますます多様な展開を示すようになりました。それは洋風の導入です。特に邸宅建築は社会的な地位や知的水準の高い階層の建築であっただけに、その影響は広く深いものでした。この問題は、日本の風土や習慣に培われてきた“住まい方の文化”とこれと全く異なった文化圏からもたらされた“洋風住文化”との接触によって、強い衝撃がこの国の住宅建築全般に波及していったといえます。

ライトは、建築は自然と調和しなくてはならないという考えのもの、「フリースタイル」という様式の作品で知られ、地を這うようにして住宅を建設していきました 緩勾配の屋根、深い軒の出、連続する窓、高さを極力抑えた住宅は、豊かな自然の景観と一体となっているものを魅了しました。また、室内にあっては、壁や扉でここに仕切られることを排除し、天井に変化を与え、あるいは構造材を露出させることによって、生き生きとした空間を作りあげてました。中でも、設計事務所から独立した最初の作品であるウィンズロウ邸は、その斬新さゆえに周りを驚嘆させました。

落水層と呼ばれるこの別荘はアメリカ、ペンシルバニア州の山の中に建っています。州立公園の一画、大きな森に囲まれた渓谷にあり、建物は、白く砕ける清流の上に浮いています。設計者はフランク・ロイド・ライト。彼の数ある住宅作品の傑作のひとつです。

自然とともに生きる日本建築とライトの西洋建築

ライトが用いた建築の手法は、実は日本の建築と酷似しているものが多く、その深淵には日本建築の本質が潜んでいます。石や煉瓦を積み上げる組積造を伝承してきた欧米では、壁にそって内と外が分断されるべきであっても、決して融和されるべきではないというのが支配的な思想だったのです。

景観と邸宅と庭園

「様」になる家と都市

一軒の品格ある邸宅が存在するためには、それをささえている多数の心がけのいい住宅が存在できないのです。そして、その邸宅が美しいのは、そこに住んでいる人の心が美しく思いやりがあるからではないかと考えます。

村や町に「様」になる家があれば、その周りには「様」になる家がたくさんあるものです。反対に「様」になる家が一軒もない土地では、いくら探しても「様」になる一軒はどこを探してもありません。ここでいう「様」とは直接的にいえば大邸宅のことです。

大邸宅と自然景観

大邸宅は、保存地域の景観上の核として、観光客も集め、地域社会を経済的に潤します。こうした邸宅は、周辺の街並みに溶け込み、調和のある景観を生みます。もし邸宅としての本来の機能を失っても、新しい価値を生み出すことができます。

そのような邸宅の周りに最も目がいきやすいのは、年代を重ねた樹木です。邸宅というのは、その周りにどれだけ多くの自然景観を持ち込んでいるかが、邸宅立地において不可欠な条件といえるのではないでしょうか。林、丘、清らかな川の流れ、並木道、緑を抱えこんでいる近隣の家…。もし立派な住宅でもそれが工場地帯や商店街の中にあったりしては、とても邸宅らしさは引き出せません。

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