自分らしさから思考する選択。「中古住宅購入+リノベーション」
あえて中古住宅を選ぶのは“生き方”を大事にしたいから。
リノベーションとは、あえて中古住宅+改修を選択するということです。この「あえて」という選択は、やがて住宅業界を変えるパワーになるかもしれません。「あえて」には、いくつかの主張が含まれているからです。中古を選択した理由は、予算だけではなく、生き方をカタチにしたものだ、という方が多い。そして、物件選定から設計者や施工者の選定までを自発的に行い、さらにDIYにも取り組んでいることから「自前率が高い=お仕着せでない家づくり」を求めていることも伝わるはずです。
無垢の床、珪藻土の壁、大空間リビング。低予算で希望を叶えられたのは、自分プロデュースという選択のおかげ
中古+リノベーションを選択した場合の
メリット
同じ条件なら新築より安い
地域を限定しても、選択の幅が広い
思い通りの空間を作ることが可能
環境負荷が少ない
中古+リノベーションを選択した場合の
デメリット
色々“考える”必要がある
老朽化問題が早くやってくる
古い物件へのイメージ
耐震・免震に関しての漠然とした不安
あなたが住まいに求めるものは?
あなたが、住まいに求めるものは何でしょう。
休日に家族とゆったりくつろげる空間。
子どもたちがのびのびと遊べる広々としたリビング。
お気に入りの家具としっくり馴染む内装。
夫婦揃って料理が楽しめるダイニングキッチン。
思う存分趣味に打ち込めるスペース。
リノベーションは、住まいの理想が追求できます。
自分にとってよりよい住まいに暮らす喜びは
お仕着せの住まいからは得られない極上のもの
新しい価値観
「家の隅々まで見通せるキッチンの配置」
「玄関脇に土間収納とブーツが入れられるシュークローゼット」
「キッチン脇にパントリーとママのアトリエ」
「リビングの一角にミニ書斎」
既存の新築住宅は不要なものをたくさん背負わされます。「今どきこれくらいは当たり前(平均的)」という、メディアからの大量の情報を日々触れているうち、自分自身の価値観や理想を突き詰めるより先に、そうした提案が刷り込まれていきます。やがて「それが自分にとって必要なものだ」と思い込まされます。ムダを省くには、業界が提案する当たり前(平均的)という物差しから離れて、独自の価値基準(優先順位)を構築することが大切です。
住まいへの愛着
思い出作りを兼ねて家族でインテリアのDIYを楽しんでみる
「塗り壁にあえてムラを残したい」…職人さんには抵抗のある仕上げ方でも、自分たちでやるなら自由にできます。DIYの最大のメリットは、好みどおりに作り出せること。そして、愛着が沸くこと。少しくらいの失敗は、それが味わいになり思い出に残るはずです。また、かかるのは材料費だけですから、コストダウンになるのもメリットの1つ。ただし、「材料と道具を揃えたら、工務店に頼んだ場合との差額がほんのわずかだった」というケースも珍しくありません。作業が、数週間かかっても終わらないこともあるかもしれません。まずは冷静に、労力とコストをはかりにかけてみてください(DIYで手づくりは仕上げの部分だけです。建物の構造に関わる部分は、プロにお願いしましょう)。
DIY
セルフリノベーション
古くなれば建替える時代から、中古住宅で住み継ぐ時代へ。
価値ある住宅を使わないのはもったいない!
「新築より中古」満足度と価値を創造
ヨーロッパの建物はスクラップ&ビルドをあまり繰り返しません。アパートメントも補修をしながら使い続けます。ひとつの家族が同じ場所で世代交代をしながら暮らしていたり、持ち主が変わっても自分たち流にアレンジして、快適に生活しています。古い建物の価値を認め、年月を重ねた味を大切にする伝統があるのです。時代を越えて愛されてきた建物にはステータスがあり、新築物件より価値が高いというケースも少なくありません。古いことがマイナスにならないのは、時代の変化にあわせて室内を適切にリノベーションしているからでもあります。
重要なのは、住みたいエリアに暮らすこと
どうしてパリではリノベーションが当たり前なの?
新築物件の供給はほぼゼロに等しく、パリでは誰もが中古物件に生活しています。“パリに住む”ことにこだわって“パリに住む”選択をした人が“パリジャン”あるいは“パリジェンヌ”なのです。日本では、中古住宅の市場が確立せず、新築じゃないと評価が下がってしまうのが当たり前でした。最近ようやく中古住宅をリノベーションして暮らすという選択をする人が出始めました。自分のライフスタイルを実現したい街で、理想の広さの物件を見つけようとすると、特に都心では予算的にも、立地的にも中古住宅が魅力的に映ります。また、古民家や京都の町家などに魅せられる人も増えています。伝統を持つ家の“ぬくもり”や“清々しさ”は見直されつつあります。日本でも、ずっと住み継ぐ家への萌芽があります。
50年後にも継承できるリノベーションをめざして
優良な中古物件を流通させ、リノベーションしながら住み続けていくという新しい流れが日本の住宅にも定着しつつあります。リノベーションした住まいが、将来、お子さんに継承できたらどんなにいいでしょう。そのためには見た目を一新するだけでなく、家族と過ごした年月につれて床や壁、建具、家具などが深みを持ち、成長したお子さんがそこに住み続けたいという愛着を抱くようなリノベーションでなければなりません。そして世代を越え、50年後も愛され続ける住まいを一軒でも多く世の中に送り出すこと。それは私たちCLEの目標でもあります。
どうリノベーションする?
●どこで(場所)
●誰と(人・つながり)
●何に囲まれ(物)
●どんな時間を過ごしたいか(時間)
場所・人・物・時間
例をあげるとわかりやすいかもしれません。想定は、自営業をリタイアされてご夫婦2人のリノベーション。わかりやすくするためにあえて趣味中心のニーズにしています。
●(場所)海岸の近くに一軒家で
●(人・つながり)夫婦2人、仲間たちと
●(物)ヴィンテージのバイク・家具に囲まれて
●(時間)釣りやサーフィンをして過ごしたい
自分達らしい空間から得られる幸せ感
ここまで分解するとどんな中古住宅を探せばいいのか、ロケーションのイメージが見えてきます。また、妻と一緒に過ごす心地の良い場所、仲間達と集うための場所、バイクを眺めながらいじれるガレージ、●●やサーフボードを見せながら収納できる工夫、といった設計の手がかりもつかめます。
さらに分解していくと、例えば夫婦2人でどんな豊かで楽しい時間を過ごしたいか。
●(場所)海の眺められる風が抜ける場所で
●(人・つながり)夫婦2人で
●(物)お気に入りの椅子とカップに囲まれて
●(時間)読書をして過ごしたい
こんな答えが出てきたら、1階にあったキッチンとリビングを海が見える2階に移動して、●空間とし、仲間と集まれるように。さらに、一番眺めのいい場所に造作でカウンターをつくりつけにし、籠もれる居場所にというイメージが広がります。
建物の劣化状況と法規制の確認がポイント
中古住宅選びのCheck Point
CLE(不動産会社)に聞く
□用途地域、容積率、建ぺい率、高さ制限、傾斜制限など法的条件の確認
□接道状況は?セットバックの必要はある?
□図面が保管されているか。検査済証の有無も確認
□水道引き込み管の口径や電気容量は?
□増改築やメンテナンスの履歴
□建物が建築された年は?
CLEと現場で確認
<リノベーションに関わるチェック>
□建物の工法を確認する
□外周をひと回りして基礎や外壁をチェックする
□床下収納や洗面室の点検口から床下を除いて状態を確認
□床の傾き、きしみはない?家具の裏や部屋の隅もチェック
□壁や天井にカビ・黒ずみ、シミはない?
□断熱材がきちんと入っているか屋根裏や床下をのぞいてみる
□水回りの設備機器と給湯器の状況を確認
<生活環境のチェック>
□日当たりと風通しは?
□カーポートの位置や駐車スペース
□周辺環境を調べよう
中古住宅+CLEのリノベーションで、あなたらしく生きる住まいを手に入れませんか?