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変わるしつらい

より良い室内空間をつくるうえで大切なこと

暮らしに本当に必要なものを選び、整理する

かつての裕福層の生活の道具や衣装や文書を保管した【蔵】でそれらの収蔵品は現代生活の実用にならないとしても美術品、工芸品、学術資料として大きな意味を持ちます。蔵をつくる人間の歴史を学び、それを元に「喜ばしい生活のシステムづくり」とは何かを考えてみましょう。

非個性化する?日本の家庭

家庭こそ個性を発揮できる場所

現代の家庭が非個性しているといわれていますが、果たして本当にそうでしょうか?確かに住宅のサイズや家電製品、家具などの画一化が進み、個性が失われているようにも見えます。しかし、そこに暮らす家族がそれらをいかに使いこなし、生かしているのかが重要なのではないでしょうか。画一化されていく現代社会の中で、家族内こそもっとも個性を発揮することができる場といえます。

家庭内での個性が尊重される現代

現代人の生活様式が画一化し、非個性化したといっても、まだまだ家族、家庭については個性が尊重され、重視されています。生活感覚をミクロで見てみると、とても繊細で、きめの細かい個人の感性が生かされ、豊かに実現されているのではないでしょうか。

欠けた美的感覚、センスを磨く

現代の日本人は非個性化しているというよりもむしろ、美的感覚が欠けているというほうが適切なのかもしれません。生活の中に「美」を見出せる力を身につければ、もっと暮らしは豊かになるはずです。

増えすぎたモノを収納し、心にゆとりを

便利な世の中になり、モノが増えてしまい、家族の中にはモノが溢れかえっています。昔の住まいにはモノが少ないうえに隠す収納も豊富でしたが、今はモノを収めることができず、室内に露呈させてしまっています。

しかし、今でも収納がないわけではありません。心がけ次第で整理することはできるはずです。モノが溢れている社会の中で、人の心は変わってしまっていないでしょうか?今こそ“しつらい”を重んじる心が必要とされています。

子ども部屋がなかった時代

昔の家には子ども部屋というものはありませんでした。子どもは必要に応じて、家のあちらこちらへと勉強机と本棚、布団を運び、変わる景色を楽しみ、感性を磨きながら成長していきました。そのためには容易に運べる大きさの道具と、行き来が出来る空間が必要でした。

子ども部屋は本当に必要?

見直されつつある子育て空間

しかし今、子ども部屋のある家づくりが見直されつつあります。子ども部屋をつくるのではなく、キッチンのそばに勉強ができる一角をつくるなど、親とのコミュニケーションが図れる空間づくりが必要とされています。子育てで考慮すべきは「巣づくり」ではなく「巣立たせること」なのではないでしょうか

人と交流の重要性

玄関、縁側、客間…。人をもてなし、招く場所を日本人は家に求めました。心を通わせる美しさを現代に引き継ぐために、人との交流を生み出すスペースをつくることが大切です。

家の個性を楽しむ、しつらい

床の間、らんま、火打ち、無双窓など、しつらいは家を意識させ、そこで暮らし、生活していこうとする「心」を住まう人にもたらします。

心癒す家族との団欒

現代問題にすり減らされた文化は孤食と孤独を生み、家の大切な空間や時間をなくしてしまいます。そんな時代に必要なのは家族全員が集まる団欒。人に安心感や情緒を生み出します。

空間をつなげ、人と人との心をつなげる

吹抜けや格子廊下など、空間を完全に仕切らずいくらかつなげることで、住む人は心と体、両方の距離を感じることができます。

想像力を生む美の世界

障子に映る影、それは時と共に変化していく絵画です。障子はプライバシーを保つ手段としては不十分かもしれませんが、想像力を働かせる楽しみが増えます。そこには現実を越えた一種の美の世界が展開しています。

労働した後の十分な休養や、健康的な生活を、人は送らなければなりません。そのためには室内空間の見直しが必要です。ここで生活し、命を育み、成長できるのか、モノや不自由な空間に体も心も蝕まれていないか。どんな生活でも人の心を整理し、いい方向へ動かす空間は必要です。身近なしつらいは当たり前のようで、一番大切な、考えるべきところなのです。勿論、外に出ることも大切です。自然とふれあい、家族や友人と交流し、自己を向上させるなど、室内だけが人間らしさを作る要因ではありません。しつらいを整えることで、人間らしく健康的で、やりたい事ができ、ストレスのない生活を送ることができるはずです。

使いながら保存し、住み継がれていく

建築家のF・L・ライトが手がけた自由学園明日館。木製でひとつひとつ手づくりということもあって、建物全体から人の想いや温かみが感じられます。館内は文化財建築の「動態保存」を目標としているため、現在でも使いやすいように改造されています。古くて使いにくいのは仕方がないというのではなく、使いながら保存することで、有機的な文化財の継承がなされています。

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