【photo】Japanese criminal law texts. by umjanedoan
私たちの国には、様々な法律があります。
規範となる法律があれば、人々はそれに倣い、円滑に物事を進めることが出来、お互いを認め合い、協力をしあい、権利を守ることができます。
法律は自由を規制する一面がありますが、一方でその法律の範囲内で自由ができる利点があります。これは私たちの個性や個人を尊重してくれます。
【photo】citizen's arrest #2 by Glenn Waters ぐれんin Japan.
日本の法律の例
憲法・法令通則…憲法、元号、人身保護、国会、国籍、政治資金など。
行政法…行政組織、地方自治、御製手続・救済、財政・租税、警察・防衛、国土開発・都市計画、教育・文化など。
裁判法…裁判所、裁判官、弁護士、司法試験、公証人、執行官、検察官、など。
民事法…民法、商法、民事手続きなど。
刑事法…刑法、刑事手続、矯正保護など。
社会法…労働法、社会・厚生、消費者保護など。
産業法…通則、農林水産業、工業、金融・保険、建築、運輸、電気通信など。
環境法…悪臭防止、大気汚染防止、水質汚濁防止、土壌汚染対策、騒音規制、公園など。
その他に知的財産権、外事、観光など実に多くの法律があり、その数は「法律」だけでも2000近くの法令があります。 このほかに政令や勅令、省令府令、規則などもあります。
地域や職業、社会構造や環境保護などにあわせると、ルールがこれだけ増えても仕方がありません。私たちは現在の法を見直し、常にいいものに変えていき、住みやすい豊かな国にする必要があります。
【photo】Life in Tokyo 東京 by Ari Helminen
国民主権
憲法前文1文にあるとおり、日本国の主権は日本国民にあります。つまり、日本国で一番力があるのは国民であり、どんな世代・性別・業種に関係なく、私たちは私たちの法律を作り、守り、徹底することが約束されています。
ここで大事なことは、私たちは法律をやろうと思えばいつでも変えられることにあります。十分な検討と正当性、道徳観が無ければ改正・追加ができませんが、不自由だ不適切だ不適合だと思えば、いつでもそれを変更・修正し、整えることが出来ます。
法律は改正を重ねてより確固としたものにしていきます。
人が作った法律なので、最初から完全である法律はありません。
皆さんの周りにもないでしょうか?この法律は不合理だと思うものがありませんか?
しかし注意しておきたいのが、法律が合理性にのみ働いていることではない点です。法律の根底には道徳やモラルの総意によるところが大きいので、情状酌量や科料放免などが一部許されています。
法律は守るように決められたルールですが、法律を重んじる余り、ときに不適切な事件やそれに対応してしまうこともないとは言い切れません。法律の責任を正しく理解した運用が必要です。
私たちの国には、いくつかばかりの社会の闇があります。今も満足な生活ができず、幸福感を感じていない人がいます。そういった社会の問題や現実を、話し合いや決まりで良い方向へ転換し、改善することが出来ればそれ以上のことはありません。
どんな法律であれ、私たちは物理的にも精神的にも、最終的に豊かなで幸せな生活に導いていくことが鍵になります。
法律に関する統計を見てみましょう。
犯罪率の国際比較(犯罪被害者数の対人口比)(OECD諸国)
日本の位置は犯罪が少ない国1位スペインに次いで2位となっています。もっとも犯罪が多い国はアイルランド、次いでニュージーランドです。
日本の他国からのイメージ評価に「安全な国」という印象をもたれていますが、数値はそれを如実に表しています。
ただし、この犯罪統計は公式的な業務統計の数値でしかなく、各国の法体系上、どこまでを犯罪とするか、どこまで被害者が訴えるかによって異なってきます。
日本国憲法各条についてのグーグル検索結果件数
2005年検索時には、前文が1位812件、第九条が2位604件、第一条が3位163件となっています。その他際立って検索されているのが第二十五条生存権、第十四条平等権などがあります。
日本法律に関する歴史について
「十七条憲法」…厩戸豊耳王子・聖徳太子が摂政時に制定した古い憲法で、第一条「和を以って貴しと為し、さからうこと無きをむねとせよ」第二条「厚く三宝をうやまえ」第三条「詔を承りては必ず謹め」は有名です。
「ポツダム宣言」…昭和20年に日本が署名した条約で、これにより日本は正式に敗戦となり、翌日、天皇の放送により国民に知らされました。
「生類憐みの令」…江戸時代元禄期に出されたお触れ。本来様々な生き物を保護する精神論的法令であったこの令は、現代にも殺人罪や児童福祉法・児童虐待防止法等に受け継がれています。
【photo】Law School by Tulane Public Relations
諸外国の妙な法律
日本を含め、それでなくても「妙」「変」な決まりがあります。
日本
「未成年者飲酒(喫煙)禁止法」…この項では酒・タバコを勧めたもの、売ったもの、監督者、親は罰せられますが、当本人を罰する項目はありません。各々各自監督者が未成年を指導することを前提にしているかもしれません。
アメリカ(カリフォルニア州)
「蝶を苛めたら$500の罰金」…市内で核爆弾を爆発させても同じ罰金です。生き物が出てくる州令で他にも「犬猫は許可なしに交尾禁止」「象を手綱なしで商店街を通らせてはならない」などもあります。
イギリス
「郵便局員は犬と目を合わせてはならない」
「国会議事堂内で死ぬのは違法」「甲冑をつけて国会議事堂内に入るのは違法」
シンガポール
「チューイングガムは違法です」「路上で泥酔してはならない」
「水の入ったバケツを放置してはいけない」
憲法のあり方を少しずつでも見直していきましょう
法律は国のルールであり、指針にもなります。法律で決められていることで国の方向がぴしりと決まることもあります。法律が国民の総意を具現し、目標付けるためです。
これからの日本の姿を、各誌各論語られています。
少子高齢化、人口収縮、景気低迷。地球も温暖化がすすみ、社会は塞ぎ、住みづらくなります。多くの問題を今解決するために、法律は立派な一つの手段となります。
CLEの語るスマート社会を形成する上で、法律の改正は必要不可欠です。
国土利用・都市分布・道州制を行うには、多くの国民の総意と適合し運用できる法律が必要です。
CLEの想い
CLEは過去に市議会に申し出て法律の異論を唱えたことがあります。
「住宅の小屋裏に掛かる昇降物はさるはしごでなくてはならない」という決まりがあり、「それでは物置にする際に物を運び入れるのが大変ではないか」、と申し出たのです。申し入れは受け入れられ、限定的ではありますが、小屋裏にステップのある階段をつけることが出来ました。
CLEはこの事例で、不適合な法律は時代と共に変えていくべきだと心を新たにしました。CLEのスマート社会のビジョンは未だ、時期尚早の理想かもしれません。ですが、法律は哲学論や理想論、精神論をも含む場合があります。施策できたときこそ、具体論や実践論に進化変貌を始めます。世をスマート社会に、よき住み心地にするために、CLEは主張・行動をし続けていきたい思っています。