【photo】Czech / 捷克 - Blansko by Blowing Puffer Fish
社会をつくっていく上で大切な機能が、「誰にでも住みよい街」であることと同時に、特に「経済的困窮者に優しい」街であることが必要になってきます。
そこで大事なのが、「福祉」という機能です。
本来が「満ち足りた生活環境」という意味の福祉で、私たちは経済的困窮者、お年寄りや、身体に障害がある人、ホームレスなどの生活の質を維持・向上させ、支援していかなければなりません。
現在、福祉活動の普及として、すでにいくつかの高等学校専門教科で福祉教育の設置がされています。
福祉法六法が施策され、その他の福祉法も作られました。
児童や障害者のための相談所や、支援センターも作られるようになりました。
ただし、いくら施策を施しても万事うまくいくとは限らないようです。
児童手当て…低所得者支援のための手当てのはずが、収入よりも多く支給されるなど、改善が図られています。
老人対象医療費負担の軽減…1960年に医療費無料化が始まりましたが、高齢化・寝たきり・病院利用者増加・病院をサロンがわりにするなど、問題が多く見え始め、幾たびの制度改変により混乱を呼んでいます。
【photo】剩下的在蘭嶼by Benny(I am empty)
インドネシア・フィリピンの外国人看護士や介護士候補生の受け入れが行われています。
日本の病院で研修を受け、3年以内に国家試験に合格し、日本の資格を取ることを目指します。
ただし、言語の壁もあり、なかなか3年以内に合格することは難しく、不合格のまま帰国してしまうことが現状のようです。
OECD加盟国30カ国の中で、日本の相対的貧困率は2006年で第4位となっています。
また、日本の育児や保育に対する公共支出はOECD諸国の中で第4位と低くなっています。
保育施設への入園率はOECD平均を下回っています。
【photo】DSCN5411 by contri
何より、社会福祉を充実させ、より住みよい生活にするにはお金がありません。財源の確保や、積極的な人々の関心とボランティアが必要です。
また、福祉という重労働の仕事にして賃金が低いことも課題です。そのせいで介護分野の離職者が後を絶たないようです。
また人材不足でもあります。低賃金・重労働に加え、質の高いサービスとなると、どうしても人では足りません。外国人介護士も徐々に増えていますが、前述したとおり、まだ改善の余地があります。
また、国民の認知度も総体的に必要な要素といえます。
【photo】預備~跑! by 欠我兩千塊
バリアフリーという言葉が一般的になってきました。
これは、高齢者や障害者、病気の人などが使いやすいようにバリアをなくすデザインのことです。
他にも、福祉に訴えかける活動は増えてきています。
それだけ、社会や人の心に根付く精神が福祉なのでしょう。
多くの問題点・課題にどう立ち向かえるでしょうか。
今すぐにでも出来ること
公共の場で、福祉的に人を気遣うことができます。電車の優先席を譲ったり、介護犬の邪魔をしないなど、一般的なマナーから意識して実行するようにしましよう。
また、福祉はお金を必要としています。募金が出来るようなら、積極的かつ無理のない協力をしてみましょう。
皆が協力しなくてならないこと
福祉制度の不備の訴えは日々行わなければなりません。
また、福祉を考えた提案などは、いつでも誰でもすることができます。
また、それを使用し広めていくことも、福祉活動の一旦となります。
なんにせよ福祉は人材不足です。今はまだ低賃金かもしれませんが、皆さんの訴えかけで制度が変わることもあるかもしれません。なにより、人の心と身体を気遣えるとても良い仕事だという意識をもって、ぜひ自らの職業として望んでみてはいかがでしょうか。
CLE総合研究所が考えていること
福祉施設の建設もCLEにお任せください。
無垢の木を利用した木造軸組み工法なら、何時までも時代に合わせて変化できる建設と、人の心と身体に優しい建物を作ることが出来ます。
また、CLEではユニバーサルデザイン・バリアフリーを積極的に取り組んでまいります。
日夜福祉医療目線からデザインを研究し、それを実践していきます。