災害

災害大国日本に住む

日本は災害大国。特に地震はいつどこで起きても不思議ではありません。いつかわからないにしても必ず起こることは確か。しかし災害を前に人間は決して無力ではありません。被害を可能な限り少なくするためにできることをし、備えることが大切です。

火山

日本に点在する火山の多くは、噴火の危険性が語り継がれないまま、美しい風景や温泉地だけを売り物とした観光地と化しています。噴火の危険と隣り合わせの繁栄が、火山地帯のあちこちに広がっています。

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山体崩壊

豪雨によって引き起こされる山崩れや土石流は山や谷の地形を一瞬のうちに変えてしまいます。このような大地の急変が、人間の生活の場と接触したときに、初めて「災害」となって私たちに襲い掛かります。

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台風

台風の被害は暴風の対策だけをすればいいわけではありません。2013 年に伊豆大島を襲った台風では、軟弱な火山灰が堆積した地層に雨が降り続き、大規模な土石流が発生。多くの犠牲者を出してしまいました。

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水害

急峻な山地とその合間を流れる川、その下流域の扇状地に都市が築かれている日本列島は水害と切っても切れない関係にあります。水害に備えるため、将来同じ場所に暮らす人々の安全を考えた街づくりが必要です。

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豪雪

屋根に大雪が積もると家屋の損害を引き起こします。また、雪下ろしをすることによる高齢者を中心とした事故や、雪解けによる雪崩などの二次災害を引き起こしてしまいます。

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地震

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大地震は日本の代表的な天災。天災には「天が人に与えた災害であり人の力ではどうにもならない」という意味が含まれ、実際科学が発達していない時代は耐える事しかできませんでした。現在は科学の進歩により人の力は強くなりました。震源となる海底での地殻変動の監視などにより地震を予知し、被害を軽減されることが可能になりつつあります。

津波

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東日本大震災では津波により多くの人命が失われ、東日本をはじめ日本に甚大な被害をもたらしました。大きな自然災害は、人から冷静な思考を奪ってしまいます。スマトラ沖地震の大津波では、最初の津波で被害を免れた列車を見て多くの人が安全だと勘違いし、列車に避難しました。
しかし列車は再度の津波に耐えられず転覆してしまいました。

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それでも何故、この国に住むのでしょう

風土・季節を捨てがたいから

日本の風土は美しく多様。寒冷な気候風土から亜熱帯の島々まで、景観のバリエーションに富んでいます。
日本の多様な文化はこの変化に富んだ風土から生まれました。

それが義務・責任だから

私たちは祖先からこの素晴らしい日本を引き継ぎました。私たち子孫にはこの日本を引き継いでいく責務があります。「なぜ」という質問には意味を持たないのです。

国民性の良さから

明治天皇は「日本人の勇気は、日本に一大事が起きるときこそ発揮される」という意味の和歌を詠まれました。いざという時に団結できる国民性は、日本人の心にいつも勇気を与えます。

それでもこの国が良い

自然は人間に恩恵も与えてくれます。
多くの日本人が好きな温泉は、火山活動が源になっています。このように、自然は人に良いことも悪いことも与えます。災害を上手く「すかす」しかないのです。

災害大国日本にあった、
災害に備えた家づくりを

暴風対策

住宅性能表示制度では耐風等級1及び2があります。等級1は建築基準法をクリアすれば必然的に取得でき、等級2は伊勢湾台風の1.2倍の力に対して損傷を生じない強度が必要とされています。

断面積1.3 倍の太い筋交いで、
建物の変形を防ぎます。

上から重量を支える柱や梁。特に構造部を強化する上で重要な隅柱と通し柱は4寸(120mm) 各とひと回り太く、一般住宅に比べ断面積は1.3 倍。さらに横からの水平力に対抗する筋交いは、柱や梁と構造金物で緊結。地震や台風などの際にかかる水平荷重に耐え、建物の変形を防ぎます。

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鉄やコンクリートより木は強い素材。

同じ重さで木材と他の材料を比較すると、曲げ強度は鉄の約15 倍、コンクリートの約400 倍、圧縮強度でコンクリートの約10 倍、引っ張り強度は鉄の約4倍、コンクリートの200 倍以上もあります。しかも、鉄やコンクリートなどの様に経年変化とともに強度が低下する無機質な素材と違い、木は乾燥した状態を保つことで大変長持ちします。

建築材料の比強度
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防水対策

基礎下、外壁下地、屋根下地に防水シートを使用しますが、このうち基礎に用いるものは「防湿対策」として用いられ、外壁、屋根に用いるものは「防水対策」に用いられています。

屋根や外壁からの雨水の浸入を防止

屋根は下葺材( ルーフィング) と屋根材の二重防水構造。外壁もサイディングと防湿防水シートの二重防水構造。外からの衝撃により、万一ワレが生じても雨水が直接浸入することはありません。

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バルコニーの防水と水切りシート

年中風雨にさらされるバルコニーは構造用合板の上に不燃板を敷き、その上に防水性の高いFRP( 繊維強化プラスチック) を全面に塗布。また、サッシの取り付けに際しては、雨漏りを防ぐために3方向に防水テープを貼り、枠の下には水切りテープを貼付。防水性を高めるため、様々な工夫をしています。

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安心の耐震・耐久

2種の地盤調査

地震に強い住宅をつくるには、地盤がしっかりしているのか知ることが重要です。CLEでは、軟弱地盤が隠れていないか入念に調査するために「スウェーデン式サウンディング試験(SS試験)」「表面波探査法」2種を標準で行なっています。

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安全な地盤補強工事の提案

頑丈な基礎は地震に強い住まいづくりの基本です。特に軟弱地盤への対策や耐震設計が不十分な場合、家が傾き、基礎や壁に亀裂が入る「不同沈下」が発生し、耐震性以前に欠損住宅になる心配があります。

表層改良工法
柱状改良工法
鋼管杭打設工法

耐震性に優れた鉄筋コンクリート造のベタ基礎

ベース配筋13mm 口径を200mm ピッチで基盤目状に配筋し、そこにコンクリートを流し込んで造る頑丈な基盤で、建築基準法を上回る強度を確保しています。耐震性・耐久性に優れた鉄筋コンクリート「ベタ基礎」は、建物の荷重をコンクリート盤全面で支え、地震時の揺れに対して高い強度を発揮します。

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基準の2倍の力壁の
配置で安心も二倍

構造体の耐震性を強める筋交いをCLEでは建築基準法の「2倍」かつバランスよく配置し、更に耐震性を高めています。

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全棟の構造をチェック

2階建ての一般木造住宅は「構造計算」が義務化されておらず、殆ど行なわれていません。CLEでは専門技術者が必ず構造計算を行い、壁直下率60%異常を実現。安心で安全な住まいをつくる強いこだわりです。

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ご存知ですか?耐震等級のこと

耐震等級 地震の規模 地震表示 ガル(gal)表示
等級1 数百年に一度の極めて稀に発生する地震に耐える 震度6強から7程度まで耐える 約400gal程度まで耐える
等級2 耐震等級1の1.25倍の力まで耐える 震度7程度まで耐える 約500gal程度まで耐える
等級3 耐震等級1の1.5倍の力まで耐える 震度7程度まで耐える 600galまで耐える

震度というものは7までしかないので、400でも1,000ガルでも震度は7なのです。

近年の地震例
1995年――阪神淡路大震災
M7.3 震度7 818ガル
2011年――東日本大震災
M9 震度7 2933ガル
2016年――熊本地震
M7.3 震度7 1580ガル(震度7が2回連続、震度5以上が20回に及んだ)

ガルとは地震動の加速度で、人間や建物にかかる瞬間的な力のことです。
耐震等級が同じ3でも強度は全然違います。将来発生するでろう南海トラフ地震においては、耐震等級3だからといって確実に安心することはできません。

人的災害

人的災害とは、人によって引き起こされた環境の変化や混乱で、人々の生活が破壊される可能性があるもの。また、事故や事件、火災や科学物質汚染、原子力事故、戦争やテロのこと。

原発

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日本は安価なエネルギー源として原子力を推進してきました。その結果、原子力をコントロール可能なものと勘違いし、安全対策を疎かにしたことで、福島の原子力事故を引き起こしてしまいました。
事故の原因は津波だけでなく、私たち自身でもあったのです。被爆を経験した日本は今、世界に示せることは何なのでしょうか。

人災

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「開発」の名の下に自然災害を推し進め、一貫した計画がないままに作られた都市機能は、ひとたび大地震や豪雨に遭遇すれば、たちまち脆さを露呈します。つまり、災害が人間に降りかかるような環境を自ら作り上げてきたものといえるのです。このように、自然の法則を軽視することは、私たち自身の文化の解体へと繋がってしまうのです。

犯罪

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日本は治安の良い国。一方で「昔は良かった」と治安が悪化していると感じる人も少なくない。それは、地域の繋がりの希薄化や犯罪の定義の変化、ネットの普及による事件報告増加、マスコミの報道により“不安” が生まれるため。実際には減少傾向にあります。地域との繋がりを大切にすればその不安も解消されるのではないかと考えています。

火災

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2016 年12 月22 日に大規模な火災に見舞われた糸魚川市。中華料理店のこんろの消し忘れにより火災が発生しました。周囲は木造住宅の密着地域だったことに加え、強い南風が副因となり建物147棟に延焼していきました。こういった過去の無計画な都市づくり・地域の風土を配慮しない建築が、大きな被害に繋がってしまうのです。

江戸の町、脈々と受け継がれた「活力」

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東京名所八代洲町警視庁火消出初梯子乗之図(部分)、歌川広重(3 代目)、明治維新後の火消出初式

何度コミュニティが崩れても再建させる「心」の強さ

江戸の町は火災都市と称されるほど頻繁に火災が発生しました。しかし人々はめげることなく、焼ける度に家を建て、コミュニティを再建し、地方社会を組立て、そして江戸の町を世界最大級の都市に築き上げました。江戸の町の再建を可能にした要因として、日本の建築が再建しやすい木造であったこと、そして再建するたびに火災に対する様々な工夫を施していったことがあげられます。このように、工夫や地域を代々受け継いでいくことで、江戸の人々はその歴史と命を守ることができたのです。

災害の多い日本で生きていくため、
知識や工夫、そして人を思いやる心を持ち、
人々の力を結集させ、新しい日本をつくり、
次なる発展を実現させましょう。

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