住宅供給
日本の住宅はすぐ建替える
一般的なサラリーマンが住宅を買う場合の値段は、大体一生かかって何とか返せる額を設定しています。それをいいことに会社は借金に縛りつけて働かせ、国は多額の税金を払わせます。
しかも寿命が短い日本の住宅はすぐに建替えの時期が来てしまい、建替えに伴い、解体時には大量のゴミが排出され、建築時には大量の資源とエネルギーが消費されます。環境に非常に悪影響です。温暖化問題が叫ばれ、世界が問題に取り組んでいる中、このような状況は危惧しなければいけません。
社会に、地球に貢献できる住宅を
現在の住宅の性能基準は、戦後の住宅よりはるかに良いもので、少なくとも30 年で建替え時期がくるようなものではありません。良い住宅は長寿命なだけでなく、それだけ住み良いもの。貴方がもしこれから家づくりをするのなら「良いものを手入れしながら残していく」考え方で、良い住宅を増やし社会や地球に貢献できる価値ある住宅を作るべきです。
どちらの街に住みたいか
シカゴのオークパーク。人口は約5 万人、多様な人種が調和し共生している市でもあり、歴史上に残る多くの建築物が存在している市でもあります。およそ100 年前につくられた家々が、今も大切に手入れされながら住み続けられています。住宅は景観を生み、美しい街並みをつくります。
建築家フランク・ロイド・ライトが手がけた住宅がたくさん建ち並ぶ、美術館のような住宅街
外国では築600年の家に住む人も?!
ヨーロッパの人たちは築数百年の家に住んでいたりします。築400年なんてあたりまえ。日本で言えば戦国時代です。中には築600 年経っている家もあります。壊れた家は修繕を続け、驚くほどキレイに住んでいます。ですから基本的には家に対する投資は殆どかからないのです。
世界の住宅供給
アメリカの住宅供給
イタリアの住宅供給
イタリアの首都ローマは、古代ローマの歴史や文化を受け継ぐ「永遠の都」。街を歩けば、歴史的建造物の多く驚きます。街角を曲がった途端数千年前のローマ時代の遺跡や中世の宮殿が目の前に現れるのです。
スイスの住宅供給
オーストリアの住宅供給
ドイツの住宅供給
住み継ぐ家を標準化
前述のことから、優良な住宅をつくり修繕をおこない住み継ぐ家に標準化させていくことで、日本の住宅業界の考えが変わってくるはず。
クローズド工法とオープン工法
修繕改修が容易な工法だということも重要です。多くのハウスメーカーではそのメーカー独自の工法で家づくりをしています。これを「クローズド工法」といいます。メーカーにずっと頼っていかなくてはいけないのです。もし万が一メーカーがなくなってしまった場合はどうするのでしょうか。一方で、一般に幅広く公開されている、木造軸組工法や2×4 工法などの工法を「オープン工法」といいます。
そのオープン工法の中でも、木を用いてつくる木造軸組工法は、「日本の気候に最適」「建築時の変更が可能」「リフォームが容易」「木が安らぎとぬくもりを与えてくれる」「耐震・耐久性」等の点で優れていることから、日本の住み継ぐ家は木造軸組工法で作るべきだと考えています。
高まる木造住宅の需要
公共住宅にも木造を
木造のニーズは住宅以外にもとどまりません。内閣府の調査した結果で「国や地方公共団体が公共施設や設備に木材を利用する場合はどんな施設が望ましいか」と聞いたところ「学校施設」「福祉施設」を上げた人が過半数となり、これは子どもや高齢者のための公共施設で木の利用が必要されていることがわかります。その配慮など、静止的・物理的な面でも木が人の健康に良いことが知られています。
CLEの優良住宅
CLEは50年後、100年後まで住み継ぎ、後世に残る家づくりを行なっています