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ごみの排出量

20世紀の後半から先進国は日常生活において便利さや快適さを求めるようになり、大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会を作り上げてきました。
日本の調査会社・廃棄物工学研究所によると2010年に104.7億tであった世界の廃棄物発生量は、2025年には148.7億tになり、2050年には223.1億tに増加すると推定されています。

OECDの調査によると日本では年間353kgのごみを排出しており、国全体の総排出量は4487万tに上ります。これは東京ドーム約122杯分に相当します。総排出量で見ると世界で6番目に多く輩出しています。

ごみ処理の問題
ごみは市町村によって収集され、焼却や埋め立てで処分されています。しかしながら、将来処分場がいっぱいになり、ごみを捨てる場所がなくなってしまうかもしれません。ごみを処理するのにもエネルギーを必要とします。
ごみを減らさなければ根本的な解決はできません。

世界の取り組み
■ドイツ

ドイツのごみ箱

ドイツは環境問題に熱心な国として有名ですが、「循環経済法」という法律により商品の危険性や分別のしやすさによって販売規制を行ったり、使い捨て容器には高額の税金が課されます。また、容器を返却するとその分返金される「デポジット制」の導入も徹底し、ごみを作らない、売らない、買わない社会システムの基盤が出来上がっています。ごみの分別も細かく分けられています。

■スウェーデン
スウェーデンでは排出されるごみの99%がなんらかの形でリサイクルまたは、エネルギー源として利用されています。
ドイツと同様にデポジット制の導入を行ったり、古着をお店に持っていくと、そのお店で使えるクーポンを配布するなどまだ使えるものの再利用が進んでいます。またスウェーデンでは庭のある家庭では生ごみを堆肥にして自宅栽培の野菜や花の肥料として使うのが一般的です。近年では堆肥にするだけでなくバイオガスにし、そのガスを市内バスとして有効活用されています。

ごみはわたしたちが生活するうえで身近な問題であり、考えなければいけない問題です。一人一人の意識を変えることで大きく変えることができます。
リサイクル(再生利用)、リユース(再使用)リデュース(消費削減)、リペア(修理)の4Rを意識し、できることから始めましょう。

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