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災害

水害

生命は水から生まれました。そして、人間の身体の50~75%は水でできています。水分は人間が生きていくために非常に重要なもの。人間は水のある土地を選び、紀元前3000年から2000年にかけて、「メソポタミア」「エジプト」「インダス」「中国」の4つの文明が生まれました。水は植物や作物を育み、川は重要な運搬手段でした。水から生まれ、水の恩恵を受けてきた一方で、水は時に生命へ猛威を振るいます。

日本の川はヨーロッパやアメリカの川と比べ、長さが短く、同じ標高を短い距離で流れるため速くなります。
休みで遊びに来ていた子どもが川に流される等、水難事故が相次いでいます。
また、大量の雨が降ればたちまち、一気に川は水かさを増します。
そして河川が氾濫、洪水を引き起こします。

日本は、川が住宅地よりも高いところを流れています。
この「洪水氾濫域」の面積は、国土の10%を占めており、そこに日本人口の50%、日本の資産の75%が集中しています。
川に沿って高い堤防が築かれていますが、台風や集中豪雨などによって堤防が万が一、決壊すれば地域の人々の暮らしに大きな被害をもたらすことになります。

雨は洪水だけでなく、土砂災害も引き起こします。
日本には四季の他に梅雨と呼ばれる雨季が存在します。
季節の変わり目には多くの雨が降り続き、水と土砂が猛スピードで一緒に流れ出る「土石流」、山ごと地面がすべり落ちる「地すべり」、「がけ崩」が発生する危険があります。
土砂災害は毎年年間約1000件ほど発生しており、非常に問題視されています。

水害に強い街づくり、都市づくりは非常に大切。
ですが、それでも災害は起こりうるもので、自分の身は自分で守るということが大切。
水害が起きたとき、いち早くどう行動すればよいのか。日ごろから自分の住む地域の状況を把握し、考えて暮らしていきましょう。

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